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2006年10月13日 (金)

読書の秋-ノンフィクション編-

私が、かれこれ10数年、何度も読み返している本がある。

それが、この

不死テクノロジー―科学がSFを超える日 不死テクノロジー―科学がSFを超える日

著者:エド レジス
販売元:工作舎
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「不死テクノロジー」である。

一言で言うなら、科学啓蒙の書であるこの本だが、
一方では科学者という人々の傲慢さを世に知らしめる本でもある。
それも、面白おかしく

取り上げる題材も多彩だ。 ざっとあげるだけでも、
民間宇宙旅行、スペースコロニー、ナノテクノロジー、人類冷凍保存/再生、
電脳化、人工生命、ダイソン球、反重力装置、タイムマシン
……
他にも、そこから派生して色々なことに言及している。
今でこそ、どこかで聞いたな、というネタも多いが、
13年前の本でここまで言及しているものは、よほどの専門書か、この本くらいである。
正直、この1冊でSF10作分くらいのネタが詰まっており、それだけでも十分面白いのだが、
それ以上にこの本に出てくる「科学者」という人々の「傲慢さ」がまた面白い。

曰く、

「人類は、地球上だけでは狭すぎる!」
 と宇宙進出を叫び、

「宇宙旅行をする以上、人類の寿命は短すぎる!」
 と、不老不死をもくろみ、

「太陽のエネルギー効率には無駄が多すぎる!」
 と太陽分解を模索し、

「そもそも、宇宙に寿命があるのが気に食わない!」
 と、宇宙自体の延命まで考え、

そして最終的には「全知全能」を目指す。

傲慢だ、傲慢すぎる、だが傲慢もここまで来るともはやネタである。
著者のエド・レジスは、そんな傲慢で若干誇大妄想的な科学者たちを、
一方では冷静に、一方では愛を持った筆致で見事に描き出している。

……まあ、実際、脚色するまでも無く面白い人々なのかもしれないけども。
そしてその可能性は非常に高いわけだけれども(笑)。

とにかく、「マッド・サイエンティスト」たちがギュッと濃縮されたこの本。
秋の夜長に読むのはぴったりなのではないかな、と思う所存であります。

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