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2008年10月

2008年10月10日 (金)

枕元の本晒し 8日目

口パクにあわせる、という経験に裏打ちされた技術が必要ない以上、
多少演技さえ出来れば、ある程度の素人でも声優の真似事は出来るのですよ。
何のこととは言わんが!

ま、それでも面白いので毎週見ますよ、ええ。
何のこととは言わんが!
……推して知るべし。

さて今回の本は
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『マリアナ伝説』 著:ゆうきまさみ×田丸浩史 角川書店

田丸マンガの中でも、
割と省みられることが少ない気がするってのは、俺の気のせいか?
まあ、純粋に田丸マンガではないから、といわれればそれまでですが(笑)。
でも、その、純粋に田丸マンガでない部分が、
より一層この味を深めていると思うんだけどなぁ、
と思うのは、俺がゆうきまさみファンでもあるが故の欲目のようなものであろうか。

基本的に、バカ主人公バカな目的(毎回変わることも有る)のために猪突猛進で突っ走る、
というスタイルで構成されており、その中に、
田丸氏本人は否定するであろうが、結構良質なラブコメ分が含まれていたりして、
いやいやなかなか、これはこれでいい作品ですよ?という。
それゆえに普段の田丸マンガの基本である
アンハッピーエンドがしみて来ちゃうわけですが(笑)

なんだかんだでこの捨て身でぶつかった経験が、
後の田丸マンガにも生かされているような気がしないでもないので、
まだ読んだことが無い人は呼んでみるといい経験になると思います。
スペースアル伝もね。

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2008年10月 9日 (木)

枕元の本晒し 7日目

休みの日は夕方まで寝るのが俺のジャスティス!
……いろいろ予定もあった気がするが、気にしない!
気にしたら負けだ! きっと!!

今日の本は、若干飛び道具!
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『AZITO2完全シークレットファイル』 ケイブンシャ

俺の心の名作ゲーム「AZITO2」の攻略本です。
発行はケイブンシャ……惜しい会社をなくしたのう(しみじみ)。
ま、簡単にいうと、このゲーム、正義か悪の立場になって、
秘密基地を建設、運営して、敵を倒していくというゲームで、
前作「AZITO」ではオリジナルヒーロー・怪人しか登場しなかったのですが、
本作からは、仮面ライダーや宇宙刑事など、版権もののヒーローが登場しています。
そしてとにかく無駄に声優が豪華(笑)。
Azito2_01 Azito2_02

この他にも、大塚明夫がショッカー首領の声をやってたり、
飯塚昭三が大帝王クビライの声を……って、それ、本物、本物!(笑)

で、まあ。
上のスキャンを見てもらうとわかると思いますが、
ほぼ全てのページの下に「まめちしき」風のミニコラムがついており、
これが無駄にマニアック。
ピラザウルスが人間だったころの対戦レスラーの名前なんかどうでもいいよ!(笑)
さらに巻末には、「秘密基地研究 理想の基地のロケーション」という、
秘密基地を作るためのコラムが載っていたり、逆に巻頭には
ゲームに登場する版権ヒーローの特写が十数ページにわたって掲載されていたり
ここまで来ると流石ケイブンシャとしか言わざるを得ないないようです。
……惜しむらくは、せっかくのカラーページなのに半分以上白黒な所が(笑)。

正直、攻略本としてだけではなく、読み物としても十分楽しめる作りになっていて、
意味も無く読み返してしまうこと多し。
そして、読んでるうちにプレイしたくなってきたりして(笑)。
おかげで未だにAZITO2は手元に常備だったり。 おまけにAZITO3も。

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2008年10月 8日 (水)

枕元の本晒し 6日目

明日休みだからってんで、適当に部屋の片付けなんぞやっていたらP1000523
こんなもんが見つかる罠。
……何で俺がこんなもん持ってんだ?
で、これ、どうしようか?(どこか遠くを見ながら)

さて本日の本は
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『ゑゐり庵綺譚』 著:梶尾真治 徳間書店

銀河の交通の要所「アトランダム・ジャンクション」に最も近い、
惑星ズヴゥフルVの宇宙港の片隅にある蕎麦屋「ゑゐり庵」
銀河ミシュランにも載るほどの美味さと歴史を持つこの店に訪れる、
さまざまな宇宙人客が繰り広げたり語ったり巻き込まれたりする出来事を描いた
連作短編SF。

高校時代に、文庫になる前にの版型の奴を図書館で借りて読み、
そのユーモアと叙情の入り混じり具合に、
「すげえなぁ、熊日で面白いエッセイ書いてるだけの人じゃないんだなぁ」
とかひどい感想を抱いたりしておりまして(笑)。
後日、文庫版が出てる事を知り、なおかつ2エピソードを新規収録してると聞き、
即効で購入。
それ以来、もう10年以上繰り返し読んでおります。

基本、舞台は蕎麦屋・ゑゐり庵から移動しないにもかかわらず、
まーいろいろなバリエーションの話が収録されておりまして、
そもそも梶尾さんと言えば、叙情的SFが非常に上手い人ですので、
そういったお話もふんだんに収録されております……舞台は蕎麦屋ですが(笑)。

個人的に一番好きなエピソードは「スピノザXの奇跡」
これは、ものすごく読んでいただきたい。
そしてオチにあきれていただきたい(笑)。
ほんと、大好きです、この話。
つーか、俺、オチがひどい話本当に好きなんだなぁ、つくづく(笑)。

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2008年10月 7日 (火)

枕元の本晒し 5日目

うあー、明日仕事行ったら明後日はようやく休みだー!
気合を入れて本日の本!
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『チェンジング・ナウ』 著:UMA(ゆーま) 講談社

週刊少年マガジンに連載されていたヒーローコメディマンガ
非常にダサい格好をした子持ちのサラリーマンヒーローが、
悪の組織との闘いの中で繰り広げる珍エピソードを主軸とした、
基本ギャグ……なんだけど、時々混じるシリアスが侮れない。
特に最終巻の3巻の中盤以降はほぼシリアスという恐ろしさ。
打ち切り決まって暴走したという見方もありますが(笑)。

ギャグとしても好きなんですが、やっぱり個人的に好きなのはシリアスの方。
主人公の(半ば押しかけ的な)仲間に、
装甲刑事ビッグバンΣというキャラがいるのですが、
熱血バカな彼は、ヒーロー業の為に前職である刑事を辞めてしまった為、
今のままでは家賃が厳しいので、引越しを考えて不動産屋に行く
というエピソードがあったりします。
……まあ、シチュエーション自体はギャグなんですが(笑)、そこのラスト近く、
年収を問われて口篭もっていたビッグバンが最後に言った台詞

「オレの年収は───みんなの笑顔っス」

……うん、ちょっと普通のギャグマンガでは出てこない台詞だよね。
こういう時の熱血バカは格好いいのだ。

そんなこんなで、各所でヒーロー好きの燃えるツボを押しまくる作りになっていて、
侮れない作品です。
ヒーロー好きなら一度読んでみて損はないかと。
……オチは若干ひどいけど(笑)

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2008年10月 6日 (月)

枕元の本晒し 4日目

やっぱり、2日休むと書き出しにパワーがいりますな。
週末に休息を取るにしても1日が限界か。

ということで、重い筆を振るうために気合を入れつつ
本日紹介するのは
P1000513
『不死テクノロジー』 著:エド・レジス 訳:大貫昌子 工作舎

一言で言ってしまえば「傲慢」な科学者達を描いた本です。
科学至上主義者、といっても良いかもしれません。
とはいえ、その科学者達が言っていることは、
決して現在の科学を無視したトンデモない事ではなく、
あくまで、現在の科学の延長線上にある「可能性」であり、
いつかきっとたどり着く場所の話なのです。

人間の冷凍保存の話から始まる本書は、その後、民間宇宙ロケット
スペースコロニー計画ナノテク全般と進んでいき、
挙句には「心」のコピー人工生命・人工宇宙
惑星と恒星の分解と再構築へと至った後、
結論としては、その全ての技術が行き着く先は、
全知全能と不老不死(しかも、人類の、ではなく、宇宙全体森羅万象の)
という話になっていきます。
これを「傲慢」といわずしてなんというべきか(笑)。

本書の発行は15年前、原書に至れば18年前の本ではありますが、
今読んでも面白いし、センセーショナルです。
むしろ、その15年の間、この本にかかれている「傲慢」なアイディアのうち、
いくつが実現したのかを調べてみるのも、また楽しいのではないでしょうか。

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2008年10月 3日 (金)

枕元の本晒し 3日目

よく「継続は力」といいますが、
この本を読んでるとつくづくそれがよくわかりますねえ。

ってことで今回は
P1000506
『しろー駄作劇場~ムッシュゴリグリ鈴木ド・ヤコペッティの優雅な生活~
                    著:しろー大野 メディアワークス

もともとは角川発行の「マル勝PCエンジン」に掲載されていた
『ムッシュゴリグリ鈴木ド・ヤコペッティの優雅な生活』っつー
クソ長いタイトルの2ページ漫画で、後に角川御家騒動の余波で
「電撃PCエンジン」に移動して『しろー駄作劇場』(略してし駄げ)へ。
所謂、ファミ通における『しあわせのかたち』みたいな漫画でした。
その『しあわせのかたち』との最大の違いをあげるとするならば、
この漫画、作者のデビュー作で、当時の作者は
すんばらしく絵が下手だった
という点(笑)。
01

ところがぎっちょんちょん。
これが回を重ねるごとにどんどん上手くなって行くのですな。
02

もともと才能が有ったんだろうなあ。
その後サムライスピリッツの漫画とか描いてましたけど、
そのころはもう「絵の上手い漫画家」のカテゴリにいましたからねえ。
筋肉好きなのは最初からだったみたいですが(笑)。

絵はさておき、内容ですが。
これがまた、徹頭徹尾バカ漫画
バカ漫画の基本はエキセントリックな登場人物ですが、
この作品の場合はその名前からしてエキセントリック。
主人公のムッシュゴリグリ鈴木ド・ヤコペッティをはじめ、
第1話で死んでしまった彼を改造して蘇らせたスイエイ・ハヤーイ博士
3話に敵の刺客として登場し、いつのまにかレギュラーになっていくミスター死語
ヤコペッティの戦友で、工事現場の物品に異様な執着を持つ
カーネルグロテスキー青木ド・エマニエル、黄色い稲妻キリンマン、etc……
そんな奴らが毎回ドタバタやるわけですが、
一応メインストーリー的なものもあるにはあるけども、
後半に行くに従って全く意味をなさないものになっていくあたりもこれまた(笑)。

台詞回しも独特で
「ホルヘ・バカ!!」「しみるゥ!!」だの
「心の底から偽善者になったナリ」だの
「くらえ!殺人光線!」「ひょわぅぅ」「でもキリンだから平気です」だの
もうなんともいえない味わいが、この……ね!(笑)

そういうわけで古本屋で見かけることもめったにない本ですが、
見かけたら即ゲットして問題なし!
個人的にぜひ読んでいただきたいエピソードは未完の傑作「ビーム番長」
あの話はいろんな意味で最終兵器だと思うわ(笑)。

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2008年10月 2日 (木)

枕元の本晒し 2日目

ネタバラシ的な話からいくと、今回の晒しは、
とりあえず枕もと近辺にあった本を片っ端から写真に撮って
その写真を適当にチョイスしながら、
これまた適当に文章を紡いで行くと言う構造になっております。
……正直、何でこんな本撮ってんだ、的な写真も数枚ありますが、
それはまたそれで(笑)

さて、本日は
P1000519
『死体は語る』 著:上野正彦 時事通信社

著者の上野正彦氏は、殺人事件とかが起きた時、
ワイドショーなんかでコメントを求められる事が多いので、
なんとなく名前に聞き覚えのある方も多いんじゃないかな、と思うのですが、
そんな上野氏が、東京都監察医務院を辞められた直後に書かれた本がこちら。

若干凄惨な描写があるものの、根底に流れるのは「死者の人権」を守ろうとする
著者の熱い思いと優しさなので、読後感は悪くありません。
とにかく、最初の一章の一文が、俺のハートを持っていっちゃったもんで、
いまだに度々読み返す本になっています。

生きている人の言葉には嘘がある。
しかし、もの言わぬ死体は決して嘘を言わない。
丹念に検死をし、解剖することによって、
なぜ死に至ったかを、死体自らが語ってくれる。
その死者の声を聞くのが、監察医の仕事である。

……うわ、かっこいい。
この文章を知ってると、テレビに出てくる上野氏が格好よく見えるのが不思議ね(笑)
普通の人のよさそうなおじいさんなんだけどね。

内容は、三十数年の監察医生活の中で、特に記憶に残った出来事を中心に、
それにまつわる人々の悲喜交々、そして著者自身の思いを語った
所謂エッセイなんですが、やはり人と違う仕事をしてる人というのは
それだけで面白いものがかけちゃうんだなぁ、とつくづく思わせる内容です。
現在は文庫版で出てるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
他にもいろいろ書かれてるけど、個人的にはこの本が一番のオススメですねえ。

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2008年10月 1日 (水)

枕元の本晒し 1日目

やろうかどうか迷ったんですけど、
とりあえずきゅうりの秋の恒例○○晒しに、自分も乗ってみることにしました。

で、そういやあ本棚晒しはやってなかったなぁ、
と思い、枕元の本棚に目をやってみると、
P1000500
……うわぁ。

ということで、あくまで枕元にあった本を晒す、ということにします(笑)。
取っ掛かりの1日目は、悩んだ結果
P1000503
『極楽りんご』 著:林 正之 朝日ソノラマ

一発目からもう存在しない会社かよ、とかいうツッコミは禁止
amazonだと1円とプレミア価格という両極端さに吹いた(笑)。
ある意味、非常に「らしい」んですが。

人を選ぶ不条理ギャグマンガ。
まあ、作者が作者だけに仕方がないんだけども(笑)。
かの(一部で)有名な「ウラワザえもん」の作者ですから。
……絶望放送の杉田ゲスト回でウラワザえもんの名前が出たときは吹いた吹いた。

内容は、りんご寺という寺の和尚と、小姓の蘭丸が繰り広げる、
シュールというかなんというか……うんその、アレだ、アレ、
的な日々を描く、ある意味感動巨編。 ウソだけどな

とにかく登場人物が片っ端からエキセントリックなのが特徴で、
結局男なんだか女なんだかわからない、爆発大好き蘭丸をはじめ、
「世界一のバカ」バカ旦那や、そのライバルであるバカ貴公子
りんご寺乗っ取りをたくらむデスメタル神父
作者がまったく似せる気が無い、なぜか守銭奴な浅野ゆう子(本物)など、
とにかく一筋縄ではいかないキャラが、
その場のノリと勢いだけで訳のわからないことをしでかしやがるので、
読んでるこっちまで非常に疲れる漫画となっとります。

その中で特筆すべきは最終的には独立して一本立ちしてしまった
マスコット(?)キャラのりんご君
なぜか手足と顔があり、口を開けば嘘ばかりという、
一度見たら忘れられないインパクトを持ってる強力なキャラです。
結果、3巻後半、4巻中盤以降は
彼が主役の「それ行けりんご君!」になってる始末。

えーと。
取り止めがなくなってきたのでそろそろまとめますが、
個人的にアニメ化して欲しいけど無理だろうなー作品筆頭の名作です。
(ちなみにりんご君の声は大塚明夫希望。 無理だけどな
古本屋で見かけたら、プレミアついてなければ即効購入をオススメします。
文庫版も有るらしいですが、結構話がカットされてるらしいので
出来れば通常版を……絶版だけどな
雰囲気だけでも味わいたければ、同じ作者の最新作
さざんかさっちゃんでも十分堪能できますので、
「さざんかさっちゃん」を読んで、
気に入ったら古本屋めぐってみるというのも楽しいかもしれません。

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